狛犬さん襲われるのまきまき。



じわりと熱を持つ、鈍い痛みに狛犬の意識は朦朧とする。
シュリーヴンにどうしても会いたくなって、石楠花に謝罪を入れ編集室を飛び出したのはついさっきだったはずだ。
考えようとしていたら、髪を乱暴に掴まれた。
「い゛…た…」
顔を顰めると、唇を塞がれる。
今にもちぎれそうな痛みが頭を揺らし、更に込み上げてくる拒絶反応に全身の毛が逆立った。
目の前の男は見た事も無い男だったが、貪るように唇を重ねられ呼吸が詰まる。
「や、助けて、」
口を離して手を動かそうとしたら、ガチャリと言う音が聞こえ背筋が凍る。
昔のように両手にガッチリと嵌められた手錠に、息を飲んだ。
男は無言で体を撫でる。その感覚にトラウマが蘇り震えが止まらなくなる。
「や、怖い、もう痛いのはやだ、」
震える唇で言葉を紡げばまた口を塞がれた。
涙が溢れる。
「しゅり、しゅりぃ…怖い、助けて、」
居るはずもない会いたい相手の名前を呼び、ろくに抵抗も出来ずに震えて泣く狛犬を男は貪ろうとした。


編集長、倒れる。
(こんな怖い事、もう嫌だよ)


シュリーヴンさんが困ってたら支えてあげたいはずなのになんでこうこの子は弱いのかと今更ながらですが後悔してたりする私…←